JFN Association

全国FM放送協議会(JFN)

「JFN Association」は、JFNネットワーク、及び、加盟38社の各種活動情報(番組、イベント、営業展開等)を掲載しているWeb広報誌です。

F協特別番組『Life Time Audio~My First Music「14歳のプレイリスト」』

放送日時: 2021 年 4 月 22 日(木)19:00~21:00 生放送/一部収録パート
放送局: JFN 全国 38局ネット
出 演: パーソナリティ 遠山大輔(グランジ)
    【収録パート】 草野マサムネ(SPITZ)、あいみょん
    【対談パート】 Official 髭男 dism コメント出演 山下達郎、福山雅治
提 供: 出光興産、カルピスウォーター®、日清オイリオ、ほけんの窓口、ルートインホテルズ

 毎年4月22日のアースデーに放送しているJFN38局F協特別番組。今年からコンセプトを「Life Time Audio」とし、リスナーの人生を豊かにするような、一生ものの音楽体験の場を提供することをテーマに番組を制作しました。その新コンセプトの第1回として放送されたのが、Life Time Audio ~My First Music「14歳のプレイリスト」です。「14歳のプレイリスト」というのは、2018年2月に、The New York Times に掲載されていた研究「The Songs That Bind」での「14 歳前後に出会った音楽がその後の音楽の好みに色濃く影響する」という結果をヒントにしたものです。

 番組では「14歳」、つまり中学2年生という多感な時期に、日本のトップアーティストがどんな音楽と出会っていたのかを紐解いています。例えば、福山雅治さんであればTHE MODSの「激しい雨が」を番組で紹介。
長崎時代、中学生の福山少年がラジオでこの曲をリクエストし、ハガキが読まれるという原体験があったそうです。また、『長崎中の不良たちが集結した』と形容したTHE MODSの男だらけのライブを見たことが、後に福山さんが開催する「男性限定ライブ 野郎夜」のきっかけとなったとも明かしています。

Official髭男dismのメンバーに14歳のプレイリストを質問したところ、
(ドラム松浦)レミオロメン(初めてバンドでコピーした)。
(ベース楢崎)GLAY と19にハマっていた。
(ギター小笹)Hi-STANDARDの横山健に憧れていた。
(ボーカル藤原)ヘビメタが好きだったのでSlipknotを聴いていた。
と語ってくれました。今のヒゲダンの音楽に少なからず影響を与えているのではないでしょうか?

 山下達郎さんは、いい意味で番組の「予定調和」を壊してくれました。そもそもの番組コンセプトである「14歳」という年齢に対して、『主体的に音楽を選択するには、まだ少し早い』とコメント。そんな山下少年が14歳の時にノックアウトされたのが、1966年の全米No.1ヒット、The Young RascalsのGood Lovin’です。木曜日の夜の放送でしたが、『達郎さんの声が聞こえると、日曜日の午後と錯覚する』というリスナーからの反響が多数ありました。29年間放送を続けているサンデー・ソングブックがリスナーの生活のリズムになっているなと改めて感じました。

 最後は、SPITZ 草野マサムネさんと、14歳の時からSPITZを強くリスペクトする「あいみょん」による夢の対談です。雑誌MUSICAで一度対面はしているものの、その時は、鹿野淳さんがインタビュアーという形でお二人に質問を投げかけるスタイルだったため、「二人きり」での対談がメディアで流れるというのは初めてです。憧れの人に会えるということで、心臓がドキドキしている「あいみょん」。ひとりきりのスタジオでしたが、実は既にレコーディングはスタートしていました。ふらっと草野さんがブースに入った瞬間の彼女のリアクションを収録したかったからです。放送では、「緊張する、どうしよー」という彼女の声が臨場感を与えてくれました。

 番組全体のパーソナリティーは、この春からSCHOOL OF LOCK!教育委員会の委員として戻ってきてくれた遠山大輔さん。10年間、毎晩10代の生徒や音楽と向き合ってきた彼だからこそ語れるラジオの魅力があります。
特に「ラジオから、ふと流れてきた音楽との偶然の出会いの素晴らしさ」はJFN38局F協特別番組に、相応しいものでした。

 それでは、最後に質問をして終わりたいと思います。
『あなたが14歳のときに一番聴いていた音楽は何ですか?』

TOKYO FM 番組制作部 堀内宣典